ショットブラスト加工を業者に依頼するときの流れ
この記事では次の内容をまとめています。
・ショットブラストの金属加工の流れ
・納期を短くする方法
ショットブラスト加工を業者に依頼しようと考えている方が知っておくべきことを全てまとめました。
ショットブラスト加工を依頼するときの流れ6ステップ
この章ではショットブラスト加工を依頼するときの流れを順番に沿ってご紹介します。
業者選定
ショットブラストを行なっている会社はいくつもあります。
そこで、気になる会社をいくつかピックアップしましょう。
業者選びを成功させるためには実績を確認し、技術があるかどうかをあらかじめ確かめておくのがコツです。
問い合わせ
気になった会社に問い合わせをし、対応が可能かどうか尋ねましょう。
このとき、担当者の方の態度や話し方が自分と合っているかを確かめておきましょう。
人間性が合う人であれば、最後まで気持ちよく取引をすることができます。
打ち合わせ
具体的な依頼内容について話し合いを行います。
このとき、納期、加工してほしい商品、数量などを詳しく決めておくとスムーズに話が進みます。
見積もり
詳しい依頼内容が決まったら、見積もりをもらいましょう。
ここで書面で見積もり書をもらうことで、「思っていたよりもコストがかかってしまった」と後悔することを避けられます。
また、見積もりは複数の会社からもらうと相場感をつかめます。
契約
見積もりの額や担当者の対応などに納得ができたら正式に契約を行います。
加工
契約が済んだら加工に入ります。
ここでは依頼者は基本的にすることはありません。
納品
加工が済んだら納品です。
依頼通りに仕上がっているか、数は揃っているかといったことを確かめましょう。
納品が完了したら取引は終了です。
ショットブラストを使った金属加工の流れ3ステップ
この章ではショットブラストで金属加工を行うときの流れをご紹介します。
ステップ1 表面の状態を確認
まずは加工物の表面の確認を行います。
これはミルスケールと呼ばれる鉄の酸化物の有無を確かめるためです。
ミルスケールを残したまま上から塗装をすると、鉄とミルスケールとの間で錆ができやすく、塗装が長持ちしなくなります。
ステップ2 酸化物がある場合はショットブラストで除去
表面にミルスケールがある場合はショットブラストで剥がします。
メディアや玉と呼ばれる噴射物を高速でぶつけて除去します。
メディアの種類は加工物の素材によって何を選ぶかが変わります。
ショットブラスト加工後はミルスケールが剥がれ、金属の表面に無数の凸凹がある状態になります。
ステップ3 塗装
ショットブラスト加工が終わった後は塗装を行います。
表面が凸凹していることによって塗装の密着度が高まります。
また、ミルスケールを除去したことで錆ができにくくなり、塗装が長持ちします。
金属は錆びやすいからこそ、ショットブラストは大きな役割を果たします。
ショットブラスト加工の納期を短くする方法4つ
この章ではショットブラスト加工の納期を短くする方法をご紹介します。
打ち合わせの前に依頼内容を詳しく決めておく
業者との打ち合わせの前に依頼内容を詳しく決めておきましょう。
具体的な内容が分かれば、業者側は見積もりをすぐに作ることができるからです。
また、スケジュールも早めに確保してくれるでしょう。
具体的にはこのような内容を決めておきましょう。
・希望する納期・加工物
・仕上げのイメージ
・数量
加工物はぜひ実物を持っていきましょう。
一番、話がスムーズに進むはずです。
もし、打ち合わせまでに用意できない場合は図面や写真などを持っていき、出来るだけ業者が加工物を想像しやすいようにするのが望ましいです。
また、仕上がりのイメージに近い製品を持っていくと、より正確にイメージを伝えることができますし、完成後に「思っていたのと違った」と感じるのを防ぐこともできます。
詳しいやり方は業者に任せる
納期を短くしたい場合は細かい加工のやり方は業者にお任せしましょう。
もし、細かく注文すると、それに対応するのに時間がかかる可能性があるからです。
例えば、メディアの種類を指定した場合、それが社内にない場合は取り寄せることになり、その分、時間がかかってしまいます。
細かいこだわりがないなら担当者の方にお任せましょう。
自宅から近い業者に依頼する
自宅から近い会社にお願いするという方法もあります。
自宅に近い業者なら打ち合わせや確認など、すぐに行くことができるので、速く話が進みます。
また、出来上がったものを郵送してもらう場合、距離が近ければ近いほど届くまでにかかる時間は短くなります。
急ぎの場合は近くの業者を探しましょう。
ブラストのマシンの数が多いところを選ぶ
ブラスト加工をマシンで行なっている企業の場合、マシンの数が多いとそれだけ同時に加工できる製品の数が増えるので、納品までの時間が短くなります。
業者がどのようなマシンをどれくらい持っているのか調べるか、直接問い合わせてみましょう。
ショットブラスト加工を業者に依頼するときの注意点4つ
この章ではショットブラストを業者に依頼するときに気をつけるべきポイントをご紹介します。
加工物によっては変形することがある
ショットブラストでは鋼球などを勢いよく加工物に向かって噴射します。
そのため、薄い金属は少し反ったり、変形したりすることがあります。
もし、絶対に変形させたくないという場合は他の加工法を選んだ方がいいでしょう。
大きい製品は加工できないことも
機械を使ってショットブラストを行う企業も多いですが、あまりに加工物が大きいとマシンの中に入らず、加工できない可能性があります。
そのため、大きな製品の加工を依頼する場合はその旨を伝え、対応可能かどうか確認をとりましょう。
ショットブラストは手動でもできるため、マシンに入らない場合は人の手によって加工することで対応してもらえることもあるでしょう。
しかし、この場合、納期は長くなる可能性があります。
希望のメディアを使えるとは限らない
ショットブラストのメディアは銅系、鉄系、樹脂系など様々な種類があります。
企業によって使うメディアの種類が決まっていることもあり、希望があっても叶えられないケースがあることを覚えておきましょう。
急ぎの依頼には対応できないことも
出来るだけ早く納品してほしい場合も、必ずしも対応してもらえるとは限りません。
業者は他の依頼との兼ね合いや、作業に当たれる人数など様々な条件を考慮しながらスケジュールを組むためです。
そのため、急ぎの依頼や、量が多い依頼は出来るだけ早く依頼するのがおすすめです。
ショットブラスト加工を自力ですることはできる?
ショットブラスト加工は基本的に大きな機械を用いて行うため、自作ではなく、専門業者に依頼するのが一般的です。
業者にお願いするとプロの技術により、仕上がりが綺麗になります。
また、自分でわざわざマシンを用意する必要もなくなります。
ショットブラスト加工が必要なときは業者を探しましょう。
まとめ
ショットブラストは基本的に大型のマシンを使って行われるため、加工をしたいときは業者にお願いするのが一般的です。
良い業者に依頼すれば、
・仕上がりが綺麗・気持ち良く取引ができる
・時間が浮く
など様々なメリットがあります。
ぜひ、いくつか候補を選び、その中から安心して任せられるところにお願いしましょう。
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