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水道メーターの有効期限切れは違法?絶対に知るべき交換時期について徹底解説

水道メーターの有効期限切れは違法?絶対に知るべき交換時期について徹底解説

この記事では次の内容をまとめています。

・水道メーターとは?

・水道メーターの有効期限

・水道メーターの有効期限の確認方法


ビル、マンション、アパートの管理人が知っておくべき水道メーターの有効期限に関する基礎知識を全てまとめました。

水道メーターとは?

水道の水の使用量を計るための道具で、メーターの値に基づいて水道料金が決められます。

水道メーターには主に2種類あります。

まず、水道事業者が設置し、水道料金を請求する際に使用する親メーター。

もう1つはビルやアパートにおいて、建物全体の使用料金を管理者が一括して払う場合、個別に使用分を検針・請求するために各部屋に設置される子メーターです。

子メーターは水道事業者ではなく、建物の管理者が設置・管理します。

水道メーターの有効期限は法律で定められている

計量法により、水道メーターの有効期限は8年と定められています。

親メーターと子メーターの両方が当てはまります。

有効期限を過ぎたものは料金の請求をするために使用することはできないため、時期が来たら交換しなくてはいけません。

有効期限が定められている理由としては


・長期間使用することで劣化する

・生活様式が変わることでメーターの性能を大きく超える水の使用が発生する可能性がある

・メーターの内部をメンテナンスすることは難しい

このようなものがあります。

水道メーターの有効期限を確認する方法

有効期限は水道メーターに記載されています。

水道メーターは大抵の場合、メーターボックスや、集合住宅なら玄関横のパイプスペースにあります。

有効期限は水道メーターの蓋の裏側に貼られたシール、もしくは本体についている玉に記載されています。

2019年1月以降に検定に合格した水道メーターの有効期限は西暦で表示されていますが、それ以前のものは和暦が使われています。

ビル・マンションの管理人が水道メーターを交換すべきケース

親メーターは水道事業者が設置・管理します。

一方で、子メーターは建物の管理者が設置・管理します。

そのため、子メーターに関しては有効期限が近づいたらビルやマンションの管理人が交換しなければいけません。

水道事業者に一括で建物全体の水道料金を支払い、各入居者に対し、水道メーターの数字をもとに個別で料金を請求している場合は有効期限のルールを必ず知っておきましょう。

有効期限が過ぎた水道メーターを使うリスク3選

この章ではマンションやアパートのオーナーが有効期限切れの水道メーターを使うことで生じる問題を紹介します。

法律違反

水道メーターの有効期限は計量法で定められているものです。

そのため、交換期限が過ぎても使用し続けることは違法となります。

計量法第172条では違反すると「六月以下の拘禁刑若しくは五十万円以下の罰金に処し、又はこれを併科する。」と記載されています。

自治体によっては立ち入り検査が行われる場合もあるため、水道メーターの有効期限を把握していない方はすぐに確認しましょう。

水道の使用量が正しく計測されない

使用期限が過ぎた水道メーターを使用すると、水の使用量が正しく計測されないリスクがあります。

これでは実際の使用量よりも多く請求したことで入居者とトラブルになったり、反対に管理者が受け取るべき料金が不足したりと様々な問題を引き起こします。

漏水が発生する

水道メーターから水が漏れるリスクも発生します。

水が漏れると入居者にとっては水道料金が高くなるという問題があります。

また、周りでカビが発生したり、配管が腐食したりすることも考えられます。

水道メーターの交換の流れ4ステップ

この章では水道メーターを交換するときのステップをご紹介します。

水道メーターの交換スケジュールを決める

まず、水道メーターの有効期限を確認し、間に合うように交換スケジュールを決めましょう。

あらかじめ計画を立てることで、いつの間にか交換期限を過ぎていたということがなくなります。

水道メーターを発注

新しく設置する水道メーターを発注します。

水道メーターはオンラインショップで購入したり、製造会社に発注したりと、様々な入手方法があります。

水道メーターを購入する際は口径などをよく確認し、建物の設備に合うものを選びましょう。

入居者へ事前に通知

交換時期が近づいたら、入居者に水道メーターの交換を行う旨をチラシなどで事前に伝えましょう。

交換中には水道を止める必要があり、在宅中の場合は協力してもらわなければいけないためです。

交換工事

既存の水道メーターを外し、新しいものを設置します。

工事は30分あれば完了します。

交換作業は専門の業者に依頼することもできます。

水道メーターの交換作業を行うときの注意点4つ

この章では水道メーターを交換する際に気をつけるべきポイントをご紹介します。

余裕を持って発注する

水道メーターは余裕を持って注文しましょう。

ギリギリに発注すると、納品までに時間がかかり、待っている間に有効期限切れになってしまった・・・ということも考えられるからです。

こういった点を考慮して全体のスケジュールを考えましょう。

水道を一時的に止める必要がある

先ほども触れましたが、水道メーターの交換作業中は水道を一時的に止めなくてはいけません。

つまり、工事中に入居者は水道を使えないということです。

そのため、事前に交換作業を行う日時を伝える必要があります。

ちなみに、水道メーターは基本的に部屋の外に設置されているため、当日は入居者が不在でも問題ありません。

検定証印のある水道メーターを購入する

水道メーターは法律で定められた検定をクリアしているものしか使用してはいけません。

検定に合格したメーターには検定証印ついています。

この印は有効期限と同様、蓋の裏のシールや、水道メーターについている鉛玉で確認することができます。

検定証印がないものを使うと、こちらも違法行為となるため、メーターは信頼できるショップやメーカーで購入しなくてはいけません。

メーターの交換後に一時的に濁った水が出ることも

水道メーターの交換後、蛇口から濁った水が出ることがあります。

これは一時的なもので、すぐにいつもと同じように透明の水が流れますが、入居者が何も知らないと驚きますし、クレームに繋がることも考えられるため、事前に伝えて誤解が生じないようにしましょう。

水道メーターが交換できないケース3つ

この章では水道メーターを交換できなくなるケースをご紹介します。

止水栓が壊れている

水道メーターを交換するとき、まずは止水栓を閉めて水を止めます。

しかし、止水栓が壊れていると水を止められないため、交換工事もできません。

配管が腐食している

メーター周りの配管が腐食し、脆くなっていると、設置工事の際に折れたり、破損したりすることが考えられます。

周りに入居者の私物がある

メーターがある空間に入居者の私物が置かれている場合、汚れたり壊れたりした場合に責任が取れないため、工事を取りやめざるを得ないことがあります。

まとめ

水道メーターの有効期限は計量法で8年と定められており、これを超えて使用すると罰則の対象となることがあります。

子メーターは建物の管理者に交換の義務があるため、有効期限を確認し、余裕を持って取り替えられるよう、あらかじめ計画を立てておくのがおすすめです。

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