全国の銅合金鋳造会社7選
この記事では次の内容をまとめています。
・全国の銅合金鋳造会社
銅合金鋳造を依頼したいけれど、どんな業者があるかよく知らないという方のために鋳造会社をまとめました。
岡崎精機株式会社
愛知県額田郡幸田町にある創業60年の銅合金鋳造の専門メーカーです。
歴史が長く、熟練の職人が製造や加工を行います。
バルブ部品・ポンプ部品・厨房用部品など、様々な製品に対応しており、鉛フリーの銅合金も扱っています。
岡崎精機株式会社の強み
すべてが日本製
日本人のみのスタッフが作業を行なっており、丁寧に品質が高い製品を作ります。
また、製造もは全て日本国内で行うため、運行遅延による納期の遅れが発生しません。
品質の高い製品がほしい、納期を守る業者を選びたいという方におすすめです。
30代の社長への後継ぎが完了
3代目の30代の社長への引き継ぎが完了しています。
銅合金鋳造に対応している業者は職人が高齢であることも多く、こうした企業と取引していると、突然、年齢を理由に廃業することになり、慌てて新しい取引先を探さなくてはいけなくなるリスクがあります。
同じ取引先と長くお付き合いをしていきたい方に岡崎精機はおすすめです。
コストを削減できる
鋳造、機械加工、組み立て、検査と、ほとんどの工程を社内だけで対応することができます。
そのため、工程ごとに別々の企業に依頼する場合に比べて運送費や管理費を削減できます。
打ち合わせがスムーズに進むのも魅力です。
株式会社明石合銅
1946年創業の石川県白山市にある会社です。
製品は銅合金鋳物だけでなく、
・AGバイメタル
・粉末焼結含油軸受
・鉛フリー摺動材
・純銅ロータ
と様々な種類があります。
建設機械部品、油圧機器部品、給湯器部品などあらゆる部品の製造が可能です。
株式会社明石合銅の強み
複雑な形状にも対応
中子をいくつも使用するような複雑な形状にも対応可能です。
中子とは製品に空洞を作る際に使われる型のことです。
型の精度が低いと製品の精度も下がってしまうため、複雑な形状でも対応できる技術力があるのは大きな強みです。
鉛フリー製品にも対応
鉛フリーの銅合金の取り扱いがあります。
また、鉛が入っている製品の表面の鉛を除去することも可能です。
鉛レスをどのように進めればいいか分からない方は問い合わせをして最適な方法を聞いてみましょう。
精度の高い鋳型
自動造型機を導入しており、精度の高い鋳型を製作します。
自動造型機は安定して品質の高い鋳型を作れるのが強みです。
株式会社炭平製作所
長野県長野市にある非鉄合金(銅合金)の鋳造を行う会社です。
社名にある「炭平」の由来はなんと1614年にまで遡ります。
創業者の鷲澤家が「炭屋平六」の屋号を名乗って炭の商いをしていたそうで、その屋号の一部が今もこちらの企業で受け継がれています。
株式会社炭平製作所の強み
小ロットにも対応
大ロットはもちろんのこと、小ロットにも対応しています。
そのため、「銅合金鋳造を依頼したいが、数が少ないので引き受けてもらえるか不安」という方でも安心です。
他の業者では断られてしまったという方もぜひ問い合わせをしてみましょう。
最新鋭の造型機を導入
2018年に最新鋭の造型機を導入しており、高い精度の鋳型を製作することが可能です。
そのため、複雑で難易度が高い製品を依頼したい方にはぴったりです。
機械加工にも対応
銅合金鋳造だけでなく、機械加工にも対応しています。
そのため、鋳造と一緒に加工も依頼できます。
鋳造品について詳しい業者に加工してもらえるため安心して任せられます。
加工設備は
・CNC旋盤 8台
・自動化CNC旋盤 11台
・自動化CNC旋盤(2スピンドル) 2台
・マシニングセンター 3台
・複合加工機 1台
と充実しています。
ヒロセ合金株式会社
愛知県名古屋市に本社、豊明市に工場がある企業です。
銅合金鋳造だけでなく、機械加工にも力を入れています。
加工では多品種少量の対応も可能で、銅以外の製品も対応しているそうです。
ヒロセ合金株式会社の強み
歴史が長い
1603年、江戸幕府が開かれた年に創業者が御鋳物師として創業したのが始まりで、そこから400年以上も続いてきた企業です。
ちなみに当時は戦が多かったので、鋳造で軍用品を作る人材は必要不可欠でした。
様々な材質を用意
主に次のような素材を扱っています。
・CAC102 銅鋳物
・CAC203 黄銅鋳物
・CAC302 高力黄銅鋳物
・CAC406 青銅鋳物
・CAC502 リン青銅鋳物
・CAC603 鉛製銅鋳物
・CAC702 アルミニウム青銅
様々な造型方法に対応
砂型造型(生砂型・ガス硬化鋳型)や金型鋳造などに対応しています。
造型方法によってメリット・デメリットが異なるため、適切な方法を選ぶことが大切です。
株式会社山口製作所
岐阜県山県市にあり、本社以外に工場を2つ持っている企業です。
青銅鋳造、機械加工、組み立て・検査などを行なっています。
水道メーター、消火栓、スプリンクラー、船舶用バルブといった製品を製作しています。
株式会社山口製作所の強み
水没検査を実施
製品を水の中に入れて気泡の発生を目視で確認する水没検査を実施しています。
特に水栓バルブのような常に水に触れる製品は水漏れがあると問題です。
このように検査が徹底されていると安心ですね。
最新炉を導入
新型の電気炉を導入し、品質の高い溶湯(金属を溶かし、液体状にしたもの)を作っています。
溶湯の品質は製品の品質にも関わるものなので、安定した品質のものを作れるのは大きな強みです。
砂の状態を「見える化」
砂温、水分、CB価といった指標を計測し、モニターで見れるようにしており、常に砂の状態を監視しています。
有限会社渡辺合金鋳造所
新潟県長岡市にある会社で、機械産業、工作機械、鉄道関連、機械部品、銘板など、あらゆる分野の製品を扱っています。
技術展などの展示会に積極的に参加しています。
有限会社渡辺合金鋳造所の強み
1個からでも可能
多品種少量生産や1個だけの依頼にも対応可能な会社です。
個人の依頼でも親身になってサポートしてもらえるので、初めての方も安心です。
様々な製品の実績がある
インスタグラムでは手がけた製品の写真がたくさん載せられており、様々なジャンルの製品を製作していることが分かります。
製品のイメージや会社の雰囲気を知りたい方はぜひ一度インスタグラムを覗いてみましょう。
株式会社木村鋳造所
静岡県駿東郡の企業で、群馬県にも工場を持ちます。
鋳造においてはフルモールド鋳造法を主に取り入れています。
この方法での鋳造品は「自動車ボディプレス金型用鋳物」、「工作機械部品用鋳物」、「産業機械部品用鋳物」の3つに分かれるそうです。
株式会社木村鋳造所の強み
短納期
3Dプリンターで砂型の製作をしています。
型や金型が必要ないため、納期を短縮できますし、費用も削減できます。
また、データは保存できるため、再度依頼する場合はすぐに製造に取り掛かることができます。
鋳造品の納期は通常7日〜だそうです。
ただし、細かい依頼内容に寄りますので、依頼する際は納期を改めてよく確認しましょう。
海外材質にも対応可能
国内の材質はもちろんのこと、
・DIN(GG25、GG30、GGG500、GGG700など)
・EN(GJL-250、GJL-300、GJS-500、GJS-700など)
といった海外の材質にも対応しています。
まとめ
銅合金鋳造を依頼できる会社は全国にたくさんあります。
同じ銅合金を扱う会社でも、導入している設備や製作している製品はそれぞれ異なり、強みや得意分野も違っています。
気になる会社があればまずは一度連絡し、求める条件を話して対応可能かどうかを確認しましょう。
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